武士道の教え


武士道―人に勝ち、自分に克つ強靭な精神力を鍛える 知的生きかた文庫
新渡戸 稲造 , 奈良本 辰也

おすすめ平均
確かに分かりやすいです、が・・・
読みやすい武士道
今こそ取り戻すべき精神文化

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格式ある語調で、難しい内容でもあったが、自分なりに理解したところと感想をまとめておこう。

正義を通すこと。

今の時代においても、最も重要なことだと思える。「誠」と似ている。

義を貫くための強い心。

これも義と表裏一体のもので大事な心構え。

人の上に立つための心構え

現代においては「マネジメント手法」などと言って、テクニック的な点が強調される本もたくさんあるが、例えば「7つの習慣」などの名書ではやはり「仁」の教えと共通するものがあると感じた。

他人への思いやり。それを養う訓練。

ともすれば伝統的な日本の礼儀作法は現代に合わないといって忘れ去られがちだが、果たしてそうだろうか?宗教のない日本人にとってモラルを保つ大事な要素の1つだと思う。
グローバル社会になったとしてもこれらの作法を捨てる必要はなく、それを説明する必要が生じるだけだ。もっと礼を大切にしよう。

真実を追究すること。

これと「義」の違いが難しい。どちらももっとも大切な精神のひとつだと思う。

名誉
社会での役割をまっとうすること。

この部分のみ、現代には当てはまらないような気がした。武士道は社会に階級があり、上の者が善人であることが前提となっている。そのような社会制度が崩壊して久しい今、この教えだけは現代には適用されないと思った。
今ではこれに「幸せ」という概念がとってかわっているように思える。


もう一点触れておきたいのは武士道では「行動」が著しく重視され、「知識」「理論」という類のものがかなり軽視される傾向にあったということだ。
この傾向は現代の日本人にも潜在意識として残っていると思われる。
敢えて言えば戦争という過ちを犯したのも「知識」「理論」の欠如であり、この潜在意識が拭い去られない限りは、同じような過ちを繰り返す可能性は否定できない。。

おっと、変な方向に筆が進んでしまったが、「行動」と「知識」は表裏一体であるべきだ。それを付け加えて「新・武士道」を実践しよう!

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