ICH7のRAID1にdmraidを使ってDebianをインストールする手順

環境

マシン shuttle xPC SD37P2
ディスク SATAディスク2本をICH7RでRAID1に設定
Debianインストーラ etch ベータ3 (amd64)

手順

インストーラを実行(ハードディスク検出まで)
ハードディスクの検出

「ハードディスクの検出」メニューを実行する前にAlt+F2でshellに移動して、以下の作業を行なう。

  • dmraidのインストール
# udpkg -i /cdrom/pool/main/d/dmraid/xxxxxx.udeb
  • libselinux.so.1, libsesol.so.1 が必要なので、/libにコピーする。(サーバーに用意しておいたものをscpでコピーした。)
  • /bin/disk-detect にパッチを充てる。
  • ここまでできたところで「ハードディスクの検出」をメニューから実行。
    • ※実行後shellに戻って、dmraid -r, dmraid -s 等で確認。
    • ※/dev/mapper 以下にデバイスファイルが出来ていること確認。
ディスクのパーティショニング
# fdisk /dev/mapper/isw_xxxxxxxxxxxxx
  • dmraid -ay として、パーティションのデバイスファイルを有効にする。
    • ※ /dev/mapper/isw_xxxxxxxxxxx[1,2,3...] が出来ていることを確認。
  • mkfs等でファイルシステムを作成する。
  • mkswap,swaponでswapを手動で有効にする。
  • 「ディスクのパーティショニング」メニューを実行する。
    • 「手動でパーティションテーブルを編集」を選択。
    • スワップ領域として認識されているパーティションを全て「使用しない」にしておく。(RAIDバイス、生ディスク等すべての箇所を)
    • マウントしたい領域にマウントポイントを割り当てていく。
      • ※/dev/mapper/isw_xxxx ではなく、/dev/mapper/isw_xxxxx[1,2,3...]と見えているほうに割り当てていく。
    • 「ディスクへの書き込み」を実行
      • ※「〜ファイルシステムの作成が計画されていないようです。」エラーを無視してインストールを続ける。
      • スワップとして使う領域が選ばれていない。」というエラーを無視して先に進む。(戻りますか?にいいえと答える)
「ベースシステムのインストール」

普通にメニューで「ベースシステムのインストール」から「ブートローダーのインストール」の前まで行なう。

grub,dmraidを手動でインストール

/targetにchrootして、手動でgrub,dmraidを設定する。

  • 必要なファイルをマウント
# mount --bind /dev/mapper /target/dev/mapper
# mount -t proc proc /target/proc
# mount -t sysfs sysfs /target/sys
# chroot /target (新しいshで)
# vi /etc/fstab(swapを追加)
# apt-get install grub
# apt-get install dmraid
 ※このときinitramfsが更新される。
  • grubを手動設定
# mkdir /boot/grub
# /usr/lib/grub/xxxx/から stage1,stage2,e2fs_stage1_5をコピー
# grub
grub> device (hd0) /dev/mapper/isw_xxxxx
grub> root (hd0,0)
grub> setup (hd0)
 ※このときstageファイルが更新される。
grub> quit
# update-grub
# vi menu.lst
 ※savedefault行を削除する。
  • /dev/mapperを元に戻す
# umount /taregt/dev/mapper
# mv -i /target/dev/mapper.bak /target/dev/mapper
インストールの完了

ブートローダなしで続ける」「インストールの完了」を実行。