SNSの行方はいずこ?

少し前の出来事だが、グリー株式会社が誕生した。
ますます注目を集めるSNSサービスだが、どのようなビジネスモデルへと昇華してゆくのだろうか?

個人的にはもっとも単純な路線「ポータルサイトと融合する」というのが筋ではないかと考えている。


まずWebの世界を以下のように分類してみる。

ポータル
yahoo, msn, exciteなど。非会員利用が多数。会員向けサービスも育てている最中。
コミニュケーション、プレゼンス
SNS, blog, チャット, 掲示板など。以前は非会員利用が主流だったように思えるが(チャット,掲示板)、最近の傾向は会員利用。(SNS,blog)
コンテンツ
amazon楽天など各種ECサイトや銀行、証券、チケットなど。ほぼ100%会員利用。

会員/非会員という区別は匿名/非匿名という区別と≒な意味合いで捉えている。
かつては匿名性がウリだったinternetもだんだんと個人が緩やかに特定された世界が広がってきているように感じる。
それに伴って、「ポータル」と「コミニュケーション」の役割が≒になってきているのではないだろうか。


また、Webサイト連携の進化という点から考えてみる。
サイト連携のレベルを

  1. レベル1: リンク
  2. レベル2: API(Webサービス)
  3. レベル3: ID連携

と設定すると、現在はレベル1が成熟しレベル2が模索されている時期だといえる。
このレベル2連携は「コンテンツ」ホルダーがAPIを開放して、「ポータル」サイトと連携することを想定しているのだが、次のレベル3へ進むためには「ポータル」サイトには更なる会員の囲いこみが求められる。
ポータルサイトにとってはSNSは絶好の囲いこみツールなのではないだろうか。

このような視点で見るとやはりポータルサイトSNSの融合がWeb世界にとってもキレイな形だし、ユーザー視点で見てもシンプルで便利な構造となるのではないだろうか。

さすがにSNSがyahooやmsnなどの巨人を呑み込む形にはなるはずもなく、SNSがポータルに融合されると見るのが自然に思えるのだ。